Indifference

リプレースメント

ふたご座流星群

13日、ふたご座流星群が見られると聞いて外へ飛び出した。空は明るいし雲もあって障害物も多いのでとてもなかなか見えない。1時間待っても私には流れ星を視認することはできなかった。

だんだん晴れてきた。街灯がじゃまだった。視界が広いとは言えないけれど、公園まで行った。

星空の写真を撮ったりしばらく待ったりしていた。夜遅くまで。こんな人生にどんな意味があるのだろう。

だけど流れ星を見つけることはできなかった。視力のせいかもしれない。見続ける忍耐も足りなかったかもしれない。

待った。流れ星は現れない。飛行機は現れたけれど…

見続けていた。

体が痛くなってくる。体温も下がり始める。動く気力も体力もない中かなりの無理をしていたと思う。

それは現れた。天頂から西の空へと光の筋…2307時、それは明るかった。確かに流れ星(流星)だった。明るくなければ見つけられなかったかもしれない。本当に一瞬のできごとだった。

一瞬だけ頭が空っぽになる。そしてその次の瞬間いろいろなことを思い出す。主につらいことばかり感じられる。初めて流星のまともな観測に成功したという思いでそれまでの期待と不安が姿を消したと同時に残りの心理的現象があらわになり始める。心の空虚さが隠しきれなくなる。

人生は悲しいものだ。生きているのはつらいこと。なんでこうなってしまったのだろうか。流れ星のように全てを流して消え去りたい。人生はきっと流れ星だ。自分が大嫌い。私みたいなゴミが生きていてごめんなさい。私にいまあるのは大学名くらいだしそれも危うい。

冷凍庫に入れてある保冷剤を手に取る。冷たい。いつかあの日病院で食べたお菓子の保冷剤だ。あのときが最後になってしまった。単なる悲しいという言葉をつかうのでは表しきれない思いだ。私にあのひとはいろいろなことを教えてくれた。私は何かしてあげられただろうか。あのひとがぼくという一人称を使っていたのを思い出してワッとなる。退廃ハウス。心に負った傷というのは深いものなのだろう。私なんてエセメンヘラだ。

私は今までいろいろな人に甚大な迷惑を与えて不快にしてきてしまった。だから私に何か悲しむ資格はないのかもしれないけれど。改めて各位に心からおわびしたい。今後同じようなことを繰り返さないように注意するのはもちろんのこと、何か言われたらさらに行動を改善していきたい。私は間違っていたのだから。

皆さんの成功を祈るとともに、私は(自分と違って)きちんと行動できる人を心から尊敬したい。これ以上中身のない文章を書いてもしかたない。私はしょせんこの程度の文章しか書けないのだ。流れ星に願いを込めて。幸運と平安を。