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リプレースメント

本郷と駒場

開放病棟に移った。《同伴なしで外出許可がもらえるようになった。》

2016年11月24日から26日は駒場キャンパスで駒場祭が開かれた。とうぜん私はほとんど関わることはできなかったけれど、やっぱり行ってみたかった。

ところが担当医にそのことを伝えると、矛盾するみたいだけれど、刺激が強すぎることを心配して、許可できない、行くなら同伴つきで、と告げられてしまった。行きたい、仕方ないので親に同伴を依頼せざるをえなかった。

2日間行くことになった。本郷と駒場の往復だ。

駒場キャンパスでは大学のコミュニケーション・サポートルーム(駒場保健センター)にまず行った。人が多くて刺激が強くて大丈夫か、不安になったりしないかって、心配された。

親がいると振り回されてしまって自分の思ったように企画を見て回れないことがわかった。残念だった。かなり疲れた。でも全体的に楽しかったはずだと思う。一部の企画で若干の混乱はあったけれど、みんなががんばっていた。クラスの屋台も完売してすごいと思った。

さて、ところで病院の先生からは、教務課からのおおよその情報をもとに、自主留年を軸に検討するのがいいのではないか、などといわれ、これから駒場の教養前期課程の教務課に行って、履修の相談をしたり、授業に潜り込んで来年以降本格的に勉強するための準備をしなくてはいけなくなった。

本郷と駒場の往復だ。これでは定期券が欲しいくらいになってしまう。(これが意外と遠い)いろいろな経路を試したもののどれもやや不便で、時間がかかるし歩く距離もある。

ああもういやだ。…しっかり高い進振り点を取らなくてはいけないのだけれど。

自分が行きたいところの中から、行きたい順位をつけて、目指すのが良いと思う。
ー 私を担当した医学部医学科5年生の言葉。

私はどこに向かっているのだろうか。

 

(追加:駒場祭前日の23日、私に前回入院中お見舞いに来てくれた人のうちの一人が亡くなったことを知った。お悔やみ申し上げます。心に穴が開いたようでなんとも言えないかなしさとくやしさ…さみしいです。でも私が死んでも誰もこうやって悲しんでくれないだろうな…)